東京都高等学校体育連盟陸上競技専門部規約

第1章 総 則
第1条 名 称
 本部会は東京都高等学校体育連盟陸上競技専門部(男子部・女子部)という。
第2条 事務局
 本部会は事務局を総務委員長所在の高等学校におく。

第2章 目的及び事業
第3条 目 的
 本部会は(財)全国高等学校体育連盟規約に基づき、各種競技会・各種記録会・講習会等を開催し、陸上競技の健全な発達をはかり、あわせて加盟校・準加盟校の交流を深めることを目的とする。
第4条 事 業
 本部会は前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1) 東京都高等学校陸上競技対校選手権大会(兼全国大会予選・関東大会予選)同新人大会・同駅伝大会(兼全国大会予選・関東大会予選)競技会・記録会・講習会等の開催ならびに協力。
(2) (財)全国高等学校体育連盟陸上競技部等の関連事業及び陸上競技の研究と協力。
(3) その他本部会の目的達成に必要な事業。

第3章 組 織
第5条 組 織
 本部会は東京都高等学校体育連盟陸上競技専門部加盟校と準加盟校をもって組織する。なお準加盟校とは、東京都高等学校陸上競技対校選手権大会要項に定める大会参加資格の別途に定める規定に該当する生徒を有する学校とする。
第6条 支部
 本部会は運営業務を円滑に遂行するために6支部をおく。(支部規定は別に定める。)

第4章 役 員
第7条 役 員
 本部会に次の役員をおく。なお、準加盟校からの役員選出はできない。
(1) 部長 2名   (2) 副部長 若干名  (3) 常任委員 若干名  (4) 専門委員 若干名  
(5) 会計監査 2名  (6) 顧問 若干名  (7) 参与 若干名
第8条 部長および副部長 部長は常任委員会で推薦し、副部長は常任委員の中から選任される。
1.部長は本部会を代表し会務を統括する。
2.副部長は部長を補佐し、部長事故あるときはその職務を代行する。
第9条 常任委員
 常任委員は各支部より推薦された者および部長指名の者があたる。
1.常任委員は常任委員会を組織し本部会の一般事務を遂行する。
2.常任委員は必要に応じて部長指名または常任委員会の推薦により欠員補充あるいは増員することができる。
3.規約第20条の規則により専門委員会の委員長・副委員長となる。
第10条 会計監査
 会計監査は常任委員会で推薦する。
  1.会計監査は本部会の財務を監査する。
第11条 派遣役員
 派遣役員((公財)全国高等学校体育連盟陸上競技専門部委員・関東高等学校体育連盟陸上競技専門部委員・東京都高等学校体育連盟常任理事・(公財)東京陸上競技協会理事・競技力向上委員長等は常任委員会の互選により選出される。
第12条 顧問及び参与
 顧問及び参与は常任委員会の推薦によりおくことができる。
第13条 役員の任期
 役員の任期は2カ年とし、重任は妨げない。
1.補欠役員の任期は前任者の在任期間とする。
2.役員が本部会の加盟校との関係を失ったときはその資格を喪失する。

第5章 会 議
第14条 総 会
 総会(または支部総会)は毎年4月に部長が招集する。ただし必要があるときは臨時総会を開くことができる。
1.総会に付議される事項は次のとおりである。
(1)事業計画
(2)予算および決算
(3)役員選出
(4)規約の改正
(5)その他重要な事項
第15条 総会の議決
 総会は役員および加盟校・準加盟校代表で構成される。議事は出席者の過半数の議決をもって決し、可否同数の場合は議長が裁決する。
第16条 常任委員会
 常任委員会は部長・副部長・常任委員により構成され、部長がこれを招集し、本部会の会務を審議し執行する。

第6章 会 計
第17条 経費
 本部会の経費は次のもので支弁する。
(1)加盟費・準加盟費  7,500円
(2)登録費       1,000円
(3)参加費       別途大会日程要項に定める。
(4)その他の収入
第18条 加盟登録
 本部会に加盟する高等学校はそれぞれ加盟費・準加盟費及び登録費を年度ごとに納入するものとする。その額は常任委員会で定める。
第19条
 本部会の会計年度は毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。

第7章 専門委員会
第20条
 本部会は業務執行上特に専門的処理を必要とする場合に専門委員会を設けることができる。
1.専門委員会の名称業務及び組織は常任委員会の議決を経て部長が定める。
  (専門委員会規定は別に定める。)

第8章 特別委員会
第21条
  本部会は業務執行上特に必要とする場合に特別委員会を設けることができる。
1.特別委員会の名称業務及び組織は常任委員会の議決を経て部長が定める。
  (特別委員会規定は別に定める。)
 
第9章 附 則
第1条
 本規約を改正しようとするときは常任委員会の発議により、総会(または支部総会)の議決を経ることが必要である。
第2条
 本規約は昭和52年4月1日より施行する。
  (昭和52年4月 改正)
  (平成9年4月 改正)
  (平成21年4月 改正)
  (平成27年4月 改正)


支部規約
第1条 本規定は規約第6条によりこれを定める。
第2条 本部は次の6支部とする。
 第1支部 第2支部 第3支部 第4支部 第5支部 第6支部
第3条 各支部は次の役員をおく。
1.支部長 1名
2.副支部長 1名
3.委員  若干名
第4条 支部長・副支部長は各支部の推薦により常任委員会の承認を経て部長がこれを委嘱する。ただし支部長は常任委員となり正副専門委員長を兼務しないこととする。
第5条 支部長は支部を代表しその業務を遂行する。副支部長は支部長を補佐し支部長事故あるときはこれを代行する。
第6条 支部長は次の業務を処理する。
1.各支部の加盟登録業務、各種競技会の参加申し込み及びそれに伴う業務
2.各支部毎の予選会の開催
3.常任委員会より委任を受けた業務
4.その他本会の目的を遂行するための業務
第7条
1.規約第9条に基づき各支部の支部長のほか、それぞれ2〜3名の常任委員を推薦することとする。
2.6支部に区分する区郡市は実情に即して常任委員会でこれを定め、支部毎に行う予選会の種目は別にこれを定める。





東京都高等学校体育連盟陸上競技専門部の沿革

 第二次世界大戦が終結し、オリンピックが12年ぶりにロンドンで開かれた昭和23年(1948年)、日本人はいまだ焦土の中で飢餓と闘っていた。しかし、時代の新しい波は着実に打ち寄せ始めていた。前年に教育基本法が制定され、学制の大幅な改革により新制高校となった各校に続々と陸上競技部が誕生し、「東京都高等学校体育連盟陸上競技専門部(以下、本陸上競技専門部と記す)」が昭和23年7月27日に組織された。
 この年の7月23日〜25日に名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われた第1回全国総体では、男子16種目、女子9種目の競技が行われたが、各県の予選などなく、参加は自由で、また事前のPR不足から10県が不参加という実態だった。
 昭和24年、第2回全国総体(大阪)では、鴨下源太郎(慶応高)が200m走で第3位、小川清臣(早大学院高)が400mで第6位、吉田央(第二商業高)が800mで第4位、津田尚二(青山高)が1500mで第2位など、東京都として初めての入賞者が出た。この大会の第1日目の7月30日に競技場で、全国高体連陸上競技部の設立準備委員会が開かれ、規約を起草し、12月17日、正式に「全国高等学校体育連盟陸上競技部」が発足した。他の競技団体に先駆けて、初めての専門部の全国組織が誕生したのである。
 この時期に東京都では、細川潤一朗東京都高体連会長を中心に、専門部の組織作りが進められていた。陸上競技専門部は第三商業高校に事務局を置き、加盟校73校からのスタートであった。そして初代男子部長に今村直人(以下敬称略)、女子部長に大館竜祥が任じられ、多くの熱心な指導者のもと、組織が固まっていった。
 昭和28年、第6回全国総体(神奈川)において、日大二高がハンマー投に高校新記録で優勝した石原保治の活躍などにより、男子総合得点で第9位となった。翌29年、第7回全国総体(熊本)では、のちにオリンピックに3連続出場する跳躍の桜井孝次を擁する小石川高が男子総合得点で第7位となった。さらに30年、第8回全国総体(山形)で、第二商業高が男子総合得点で第4位、日大二高が第9位、二階堂高が女子総合得点で第8位となった。31年には第9回全国総体(高知)では日大二高は田中力、斎藤陸郎などの短距離陣の活躍でついに男子総合得点で全国優勝を飾った。そして36年、第14回全国総体(静岡)では日大二高(男子)と二階堂高(女子)が総体史上初の男女総合同一都道府県優勝を勝ち取った。翌37年、第15回全国総体(大分)でも100m・200m優勝、走幅跳第2位の飯島秀雄らを擁する目黒高と、800m優勝の磯貝博子らを擁する二階堂高がそれぞれ男女で総合優勝し、東京都は二連覇を達成した。こうして日大二、二階堂、第二商業、早大学院、桐朋、学習院、駒場、目黒などの有力校の精鋭たちが全国の上位を飾るようになった。
 この時代に本陸上競技専門部として最も大きな出来事は昭和34年、第12回全国総体が東京都で行われたことであった。のちに走高跳で日本記録を樹立し、オリンピックに4回連続出場することになる杉岡邦由(日大二高)の活躍など東京勢の躍進が国立競技場を沸かせた大会であったが、この大会の運営を契機として本陸上競技専門部の組織改革が行われた。男女の部長に加え、男子副部長3名、女子副部長2名、分掌として庶務・会計・競技・渉外・記録を置き、組織のより円滑な運営がなされるようになった。なお、現在は総務・競技・審判・記録・強化・経理・施設用器具・広報の8委員会の組織となっている。
 ますます発展していく本陸上競技専門部であったが、その発展とともに競技人口の増加が問題となってきた。東京都大会では第1次予選・第2次予選・準決勝・決勝と過密なスケジュールが組まれ、日没になって自動車のライトを頼りに競技を行う始末であった。そこで昭和40年の総体東京都予選会受付後、鈴木英久の提案で東京都を5つの支部(城東・城南・城北・城西・多摩)に分け、支部の予選会を行い、絞り込んだ人数で本大会を行うシステムが導入されることが決定された。この支部制度は昭和52年に人数の不均衡是正のため再編成が行われ、多摩支部を2つに分けて、現在の第1支部〜第6支部の編成となった。
 この沿革には創成期の歴史だけを記したが、昭和40年代以降にもさまざまな競技者が東京都、そして全国、世界へと羽ばたいていった。歴代のオリンピック・世界陸上出場の選手を挙げれば、桜井孝次(小石川高・三段跳)、柴田宏(青山高・三段跳)、杉岡邦由(日大二・走高跳)、飯島秀雄(目黒高・短距離)、山田宏臣(聖学院高・走幅跳他)、石黒昇(法政一高・競歩)、江副令子(二階堂高・短距離)、金子るみ子(順天高・マラソン)、浅井えり子(足立高・マラソン)、平山秀子(小平西高・競歩)、山田珠美(日大桜丘高・短距離)、佐々木あゆみ(白梅学園高・ハードル)、佐藤優子(白梅学園高・競歩)、増田房子(藤村女子高・競歩)、片岡純子(狛江高・10000m)、野村智宏(堀越高・走高跳)、渡辺大輔(八王子高・走幅跳)、谷川聡(八王子東高・ハードル)、森千夏(東京高・砲丸投)、醍醐直幸(野津田高・走高跳)など多数である。また、上記以外に日本記録保持者となった選手には井上恭一郎(目黒高・棒高跳)、鈴木久美江(桐朋女子高・走高跳)、朝比奈三代子(中延学園・3000m)、君野貴弘(堀越高・走高跳)、生方留美子(駒場高・混成競技)、野沢具隆(府中高・砲丸投)、西村美樹(東京高・800m)などがいる。
 多くの選手たちを育ててきた本陸上競技専門部であるが、その特徴の1つとして、高校時代だけではなく、卒業後も陸上界で活躍し、世界へと羽ばたき、また、指導者として東京都に帰ってくる選手が多いことが挙げられよう。21世紀を迎え、ますます盛んになる陸上界の中で、東京都の熱心な指導者と多くの高校生アスリートたちの活躍がこれからも続くことを確信するものである。